一回で足りるかは、四つの目的から考える

調査後の目的 今ある資料で確かめること 足りなければ検討すること
自分で事実を確認したい 日時、場所、相手、観察した行動が分かるか 不足している範囲を言葉にし、その範囲だけ追加するか決める
本人と今後を話し合いたい 推測ではなく、確認できた事実を時系列で説明できるか 話し合いの安全、同席者、相談先を整える
弁護士へ相談したい 報告書、写真・動画、契約書などを持参できるか 追加調査前に、必要な事実を弁護士へ聞く
慰謝料請求等を検討したい 相手、婚姻関係の状況、具体的な行動など未確認点は何か 法的評価を受けたうえで調査範囲を決める

法テラスは、不倫相手への慰謝料請求が認められ得る条件を複数示しています。裁判所の慰謝料請求調停も、当事者から事情を聴き、資料等を踏まえて進める手続きです。どちらも「何回あれば必ず足りる」という一律の回数を示すものではありません。

法律上どう評価されるかは、写真の枚数だけでは決まりません。法的な利用を考えるなら、追加調査の契約前に弁護士等へ相談し、「今ある資料で何が分かり、何が不足しているか」を確認する方法があります。

まず、今ある一回分の中身を見る

「一回分」といっても、内容は同じではありません。次を一枚に整理します。

  • 調査した日と時間帯
  • 開始場所と終了場所
  • 確認できた人物・行動
  • 写真、動画、時系列報告の有無
  • 見失った時間や確認できなかった区間
  • 自分が探偵へ事前に伝えた目的

ALG探偵社は、時系列の行動記録や写真を含む報告書サンプルと、動画・画像データ等の案内を公開しています。原一探偵事務所も、相談、調査計画・見積もり、契約、調査、報告という流れを案内しています。

会社名や報告書の厚さだけで判断せず、観察した事実を日時と場所から追えるかを見てください。詳しい確認項目は浮気調査の報告書には何が載る?で整理しています。

現在の報告内容から未確認事項と追加調査の終了地点を整理する机上の図
追加するなら、得たい事実と終了条件をセットで決めます。

追加調査の前に「終了条件」を書く

追加調査を依頼するなら、「もう一回撮れたら」ではなく、何を確認したら終えるのかを書きます。

追加調査の相談メモ
  1. 最終目的:事実確認、話し合い、法律相談など
  2. 今ある資料:日時、場所、写真、動画、報告書
  3. 未確認:相手、行き先、継続性など
  4. 追加で得たい事実
  5. そこで調査を終了する条件
  6. 時間、人数、経費、延長を含む最大総額

たとえば「二回目を確認する」だけでは、二回目のあとも三回目が必要か迷います。「弁護士へ相談するため、現在の報告書と未確認点を弁護士に見てもらい、必要と言われた範囲だけ再見積もりする」のように順番を決めると、追加の目的が明確になります。

調査時間の考え方は浮気調査は何時間必要?も参考になります。ただし、長く調査すれば必ず目的を達成できるわけではありません。

追加しない判断も、調査計画の一部

今ある資料で自分の目的を満たした、弁護士から追加不要と言われた、費用が生活を圧迫する。いずれの場合も、追加しない判断ができます。

一方、現在の報告で重要な時間が抜けている、目的に照らして確認できていない事実があるなら、その一点を探偵へ伝えます。同じ資料と目的を二社へ示し、追加内容、終了条件、最大総額を比べましょう。

証拠は、多いほど自動的に価値が高まるものではありません。回数ではなく、目的に必要な事実がそろったかを基準にしてください。