相談前:標識と所在地を確認する

探偵業を営むには、営業所ごとに公安委員会への届出が必要です。現在は、従来の「探偵業届出証明書」に代わり、「標識」を掲示する仕組みです。営業所の見やすい場所に掲示し、一定の場合はウェブサイトにも掲載します。

公式サイトで次を確認します。

  • 会社名・代表者名・所在地が明記されている
  • 電話番号や相談窓口が分かる
  • 探偵業の標識を確認できる
  • 料金の考え方や調査の流れが説明されている
  • プライバシーポリシーがある

標識があっても、料金や調査力まで保証されるわけではありません。次は実際の相談対応を見ます。

相談中:調査方法と料金を五つの質問で比べる

国民生活センターは、複数の探偵業者から見積もりを取り、調査方法、料金の内訳、解約料などを詳しく確認するよう案内しています。

スマートフォンでは、表を左右に動かして確認できます。

質問 見るポイント
どんな調査を提案しますか 日時・場所・移動手段に合わせた説明か
何名・何時間ですか 単価だけでなく体制が明確か
総額はいくらですか 経費・報告書・延長を含むか
空振り・見失い時の料金はどうなりますか 空振り・見失い時の料金を説明するか
解約するとどうなりますか 条件と金額を書面で示すか
標識、相談時の質問、契約書の三段階で探偵を比べる案内役の女性と隆司さん
相談前・相談中・契約前の三段階で見ると、宣伝以外の比較材料が増えます。

質問にすぐ答えられないときは、担当者が確認してから説明してくれるかを見ます。答えが曖昧なまま、契約へ進めようとしないかも確かめてください。

ユキエ:感じがいい人でも、契約は別よ。「親身だった」だけでなく、「質問の答えが見積書に入った」まで確認しようね。

契約前後:説明と契約内容を書面で確かめる

警察庁の案内では、探偵業者は契約前に重要事項を説明する書面を渡す必要があります。契約後は、契約内容を明らかにする書面も渡す必要があります。

受け取った書面では、次の内容を確認します。

  • 調査の目的、日時、場所、方法
  • 調査員の人数と予定時間
  • 料金総額、算出方法、別途経費
  • 延長の条件と依頼者への確認方法
  • 報告の時期と方法
  • キャンセル・解約の条件
  • 調査結果や個人情報の扱い

口頭で受けた説明と書面が違う場合は、その場で署名せず修正や再説明を求めます。

大手・地域密着・加盟団体はどう見る?

大手には広い地域へ対応しやすい、窓口が整っているといった特徴があり得ます。地域密着型は地理に詳しい場合があります。業界団体への加盟も確認材料の一つです。

ただし、その看板だけで自分の依頼に合うとは決まりません。担当者、調査体制、料金、契約条件を具体的に見てください。

候補を絞れないときは、二社以上へ同じ質問をする

候補を自分だけで絞れないときは、二社以上へ同じ質問をしてみましょう。調査員の人数や時間、料金の内訳、追加料金、解約条件を聞きます。その答えと標識を確認し、見積書や契約書で比べてください。合わなければ、その場で契約しなくても構いません。

追加料金が曖昧・即決を迫られるなら持ち帰る

その場で契約せず、説明を確かめたいこと
  1. 標識や所在地を確認できない
  2. 人数や時間を聞いても「一式」としか答えない
  3. 追加料金や解約料の説明が曖昧
  4. 成功報酬の成功条件を書面にしない
  5. 今日だけ安いと即決を強く求める
  6. 見積書を持ち帰らせない

一つ当てはまるだけで、問題のある業者だとは決めつけられません。納得できる説明と書面が出るまで、契約しないことが大切です。

質問への答えが見積書・契約書に残るかで選ぶ

最後は、相談で聞いた答えが見積書・契約書に書かれているかを比べます。ランキングの順位より、同じ質問への答えと書面の内容を見ましょう。

まず無料相談を利用して、一社に五つの質問をしてみてください。回答をメモしてからもう一社へ相談すれば、宣伝だけでは見えなかった違いを自分で判断できます。