まず二つの見積もりを同じ条件にする

一社へ二案を頼む場合も、別の会社同士を比べる場合も、次の条件をそろえます。

  • 調査する候補日と開始時刻
  • 張り込みを始める場所
  • 対象者の主な移動手段
  • 提案された調査員数
  • 予定する終了時刻と、追跡をやめる条件
  • 必要な写真・動画・報告書
  • 車両、交通、駐車などの想定実費

時間制は調査員が少なく、パックは調査員が多い見積もりなら、料金体系以外の条件でも差が生じています。「なぜこの人数なのか」を聞き、同じ調査を想定した二案にそろえてください。

時間制の予想総額を計算する

時間制では、Webサイトに表示された1時間の単価だけを掛けないようにします。その単価が1名分なら、提案人数を含むチームの1時間料金に直します。

時間制の計算式

チームの時間料金 ×(予定課金時間 + 想定延長時間)+ 固定費 + 対象外の実費

課金時間は、実際に動いた時間とは限りません。最低契約時間、30分または1時間などの延長単位、終了連絡をしてから課金が止まる時点を確認します。

時間制で特に見落としやすいのは延長です。予定終了時刻から延長単位を一つ使った場合と、さらにもう一単位延びた場合の総額を見積書へ書いてもらうと、予算上限を決めやすくなります。

パック・定額の予想総額を計算する

パック・定額制は、見積額に何を含むかを先に読みます。調査時間、調査員数、車両、実費、報告書のうち、対象外となるものを足します。

パック・定額の計算式

パック・定額の見積額 + 対象外の実費 + 超過・追加調査額 - 書面で確認できた未使用分返金額

使わなかった時間があっても、自動的に返金されるとは限りません。返金、別日への繰越、失効のどれになるか、返金される場合は何を基準に算定するかを契約書で確認します。

「追加料金なし」という案内も、最初の契約範囲内の話か、依頼者が別日や追加調査を頼む場面まで含むのかを分けて聞きます。

三つの終了場面で比べる

二つの式へ見積書の数字を入れ、次の三場面を作ります。

終了場面 時間制で入れる数字 パック・定額で入れる数字 判断の中心
早く終了 最低時間までの請求 未使用分の返金・繰越・失効 早期終了の精算
予定どおり 予定時間の課金総額 契約範囲内の総額 同じ成果物まで含むか
延長 延長一単位・二単位後の総額 超過または追加調査後の総額 予算上限と承諾方法

一番小さい金額だけを選ぶのではなく、自分の状況で最も起こりそうな場面を中心にします。対象者が外出しなければ早く切り上げるのか、接触後も帰宅まで追うのか。調査の終了条件で、ありそうな終了時刻は変わります。

時間制の延長込み総額とパック料金の総額が交差する境目を示す比較図
二案の料金に含まれる項目をそろえたあと、時間制の延長込み総額がパック総額へ届く時間を境目として見ます。

安さが入れ替わる境目を出す

時間制の総額は、課金時間が増えるほど段階的に上がります。パック総額が一定でも、契約範囲を超えれば追加額が生じます。

境目を求めるときは、まず両方に共通する実費や報告書費をそろえます。そのうえで、時間制の延長込み総額が、パック・定額の予想総額と同じになる課金時間を探します。

たとえば見積書に「延長一単位後」「二単位後」の総額を追記してもらえば、複雑な割り算をしなくてもパック総額を超える位置が分かります。境目より前に終わる見込みが高いか、超える見込みが高いかで判断します。

ただし、パック側の報告内容や車両体制が違うなら、金額だけが交差しても同じサービスではありません。条件をそろえられない差は、安さではなく提案内容の差として残します。

時間制から比べやすい人

次の条件がそろうほど、時間制の予想総額を作りやすくなります。

  • 怪しい曜日と時間帯が狭い
  • 勤務先など開始地点が分かる
  • 移動手段がおおよそ分かる
  • 何を確認したら終了するか決められる
  • 延長前に必ず連絡を受けられる

短時間で証拠が取れるという保証ではありません。短く終わらなかった場合の延長額も一緒に計算しておきます。

パック・定額案も比べたい人

次の条件では、時間制だけでなくパック・定額案も取ります。

  • 終了時刻を予想しにくい
  • 車移動と電車移動の両方があり得る
  • 候補日が複数ある
  • 一日で終わらず別日調査も考えている
  • まとまった時間の割引が適用される可能性がある

パックで予算内に収まるかは、追加額と未使用分の扱いまで確認して判断します。早く終わったときに何も戻らない契約なら、その場面も含めて時間制と比較します。

ALGと原一へ聞く内容を分ける

ALG探偵社の現行FAQでは、最低1時間、以後30分ごとに料金を計算し、まとまった調査時間には一定の割引があると案内しています。一方、トップページには「1時間単位」という表示もあります。実際の延長単位を見積書で確認したうえで、提案人数を含むチーム単価、予定時間、割引後の総額、未使用時間、交通費を一つの見積もりにそろえます。

原一探偵事務所の現行料金ページには時間制と定額制があり、余剰分返金対応の表示が異なります。相談時は、同じ候補日を時間制と定額制で見積もれるか、各案に含む時間・人数・経費、余剰分と超過の算定を聞いてください。

これは二社の公開料金をそのまま横に並べる比較ではありません。自分の条件に対する二つの見積もりを取り、早く終了・予定どおり・延長の三場面で比べるための質問です。

相談時に二案へ書いてもらう項目

二案の質問メモ

  1. 同じ候補日と開始地点で、時間制案とパック・定額案を出せますか
  2. 各案は何名・何時間を含みますか
  3. 含まれない交通・車両・報告費はありますか
  4. 早く終了した場合、未使用分はどうなりますか
  5. 一単位、二単位延長した総額はいくらですか
  6. 延長前に連絡を受け、上限で止められますか
  7. 別日へ変更・追加すると、どの金額が変わりますか

国民生活センターは、複数事業者から見積もりを取り、調査方法や料金の内訳、キャンセル料などを比較するよう案内しています。口頭回答だけで計算せず、見積書と重要事項説明書へ反映してもらいましょう。

先に選ぶのは時間制かパックかではなく、比較する場面よ。早く終わる、予定どおり、延びる。その三つで予算を守れる案を選ぼう。

延長額と未使用分を二案で計算する

時間制とパック料金のどちらが安いかは、同じ調査条件で計算しなければ分かりません。時間制はチーム単価と課金時間、パック・定額は料金に含まれる範囲、超過、未使用分を確認します。

まず同じ候補日で二案を依頼し、早く終了した場合・予定どおりの場合・延長した場合の総額を並べてください。ALGでは実働時間・割引・別途交通費・未使用時間を、原一では時間制・定額制の料金に含まれる範囲と余剰分を聞くと、比較に必要な数字を集められます。