何を単位に料金が決まるか

まず、見積額を動かす中心の単位を見ます。

料金体系 金額が動く主な単位 契約前に聞くこと
時間制 調査員数と課金時間 1名分かチーム料金か、最低時間、延長単位
パック・定額制 決められた時間・日数・調査範囲 含む時間・人数・経費、超過、未使用分
成功報酬制 契約で定めた成果 成功の定義、着手時の費用、不成功時の支払い

時間制は、怪しい日時と開始地点を絞れていると計算しやすい料金案です。ただし、尾行が予定より長引けば課金時間も増えます。最低契約時間や延長単位があると、実際に動いた時間と請求時間が同じとは限りません。

パックや定額制は、複数日または長時間をまとめて見積もるときの候補になります。表示された金額だけでなく、何時間・何名・どの経費を含むかを確認します。「パック」「定額」「セット」は共通の法律用語ではなく、事業者が使うプラン名です。

成功報酬制は、定めた成果が得られたときに成功報酬が発生する仕組みです。着手金や実費が別に生じる契約もあります。詳しくは探偵の成功報酬で「成功」とは何かで確認できます。

表示額に何が含まれるか

次に、調査を実施するための費用を分けます。

  1. 調査員の料金:人数、通常時間、深夜・早朝などの区分
  2. 準備・固定費:契約や事前準備に伴う費用の有無
  3. 車両・機材:調査車両、撮影機材、通信機材
  4. 実費:電車、タクシー、高速道路、駐車、必要な宿泊
  5. 報告:報告書、写真・動画、追加部数やデータ
  6. 調査後の支援:面談、弁護士紹介などの範囲

「すべて込み」と書かれていても、何を「すべて」とするかは料金表だけでは分からない場合があります。反対に、最初の表示額が小さくても、必要な項目を加えた見積総額では差が縮まることがあります。

候補日時と必要日数から時間制、パック料金、成功報酬の確認先へ分かれる料金プランの流れ
料金案を選ぶ前に、日時を絞れるか、複数日になるか、成果条件を定められるかを確認します。

余った・延びた・やめたときの精算

予定どおり終わる場合だけでなく、次の場面も見積もり時に確認します。

場面 時間制で見る欄 パック・定額制で見る欄
早く終了した 最低時間までの請求 未使用分の返金・繰越・失効
予定より延びた 延長単位、単価、承諾方法 超過料金、追加日、プラン変更
日程を変えた 調査員・車両手配の変更費 振替期限、再手配費
契約をやめた 実施済み分と解約条件 使用済み分と解約・返金条件

返金されるかどうかは「使わなかった」という事実だけでは決まりません。どの時点から未使用と扱うか、返金・繰越の対象になるかを契約書で確認します。

国民生活センターは、複数の事業者から見積もりを取り、調査方法、料金の内訳、キャンセル料などの説明を受けて比較するよう案内しています。料金体系が違う会社ほど、同じ場面を示して説明を聞くことが大切です。

総額は一つの式にまとめる

料金体系が違っても、見積もりは次の順番で総額にまとめられます。

総額にそろえる六項目

  1. 契約時点の基本見積額
  2. 見積額に含まれる人数・時間・成果条件
  3. 別途となる交通・車両・宿泊などの実費
  4. 予定を超えた場合の延長・追加調査
  5. 報告書やデータの追加費用
  6. 未使用分の返金とキャンセル・解約時の精算

比較するときは、見積額に別途費用と想定延長を足し、書面で確認できた返金だけを差し引きます。返金額や実費が分からない段階では、ゼロと決めつけず「未確認」として質問欄に残します。

探偵の見積もりを比較する方法では、二社の見積書を同じ項目に移す手順を紹介しています。料金の仕組みが分かったら、実際の書面比較に使ってください。

ALGと原一では、確認できる料金の切り口が違う

ALG探偵社の現行FAQは、調査料金に実働した調査員の料金、撮影機材、報告書、通信費を含み、移動費用は別と説明しています。最低1時間、以後30分ごとの計算や、まとまった調査時間への割引も案内しています。一方、トップページには「1時間単位」という表示もあります。延長の課金単位を決めつけず、必要人数、予定時間、交通費、未使用時間と一緒に個別見積もりで確認してください。

原一探偵事務所の現行料金ページには、トライアル、時間制、定額制、プレミアムという区分があり、余剰分返金の表示はプランによって異なります。また、提示した見積もり以外の追加料金はないと案内しています。余剰分の定義と、条件変更時に再見積もりとなるかを確認してください。

二社は同じ料金体系ではありません。だからこそ、ALGには「実働分・含まれる費用・別途交通費・未使用時間」を、原一には「時間制・定額制に含まれる調査と経費・余剰分・見積もり外となる変更」を聞くと、三項目に整理できます。

契約前の書面に三項目が残るかを見る

警察庁は、探偵業者に対し、契約前には重要事項を書面で説明し、契約後には契約内容を明らかにする書面を交付する義務があると案内しています。

相談で分かりやすく説明されても、最終的に書面へ反映されているか確認します。

  • 調査員数と課金時間、最低時間
  • 見積額に含む費用と別途費用
  • 延長前の連絡、延長単位、上限
  • 早期終了と未使用分の精算
  • キャンセル・解約条件
  • 成功報酬なら成功の定義と不成功時の支払い

安い料金体系が一つあるのではなく、短く終わるか、延びるか、何が含まれるかで総額が変わるの。まず三項目を質問できれば、プラン名に振り回されなくなるよ。

課金単位・含まれる費用・精算方法を読む

探偵料金は、時間制、パック・定額制、成功報酬制という名前だけでは比較できません。課金単位、含まれる費用、精算条件の三項目に分け、同じ候補日と調査目的で総額を確認します。

公式料金ページで分からない個別総額は、推測で埋める必要はありません。ALGと原一へ同じ条件を伝え、それぞれの公開条件に合わせて三項目の質問をし、見積書を持ち帰って比べてください。